法テラスは費用が無料?立て替えてもらえる?お金がない人の味方の法的機関の利用条件を知ろう!
法テラスってご存知ですか?「法律サービスを受けられる」「無料で利用できる」など聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
法テラスの目的は、経済的に厳しい方にも法的サービスを受けられるようにすることです。
その条件とはどんなものなのかや、申請に必要な書類など詳しくお伝えします。また、法テラス以外でも、借金問題を無料相談できる方法を紹介します。
法テラスはどんな機関?誰でも利用できる総合案内所
法テラスは、正しくは「日本司法支援センター」と言います。日常で起こりうる法的トラブルの相談先や解決方法を案内してくれます。
- 情報提供業務
- 民事法律扶助業務
主に、この2点を中心に法律問題で困った方々の支援しています。
法テラスの制度を活用して任意整理すると、減額報酬がかかりません。個人再生や自己破産費用も、着手金が通常よりも低料金に定められているので安くなります。
情報提供業務は誰も利用OK!困った時は電話相談してみて
「情報提供業務」は誰でも無料です。以下の方法で「相談先はどこ?」「解決策はある?」など問い合わせることができます。
- サポートダイヤル(0570‐078374)
- メール
- 地方事務所で面談(47都道府県に事務所あり)
電話での情報提供や相談窓口の案内は、匿名で何度でも利用できます。メールは24時間受付けています。
民事法律扶助業務は、誰でも利用できるわけではない!
「相談先や解決方法を知りたい」など情報提供よりも、もっと踏み込んだ支援が民事法律扶助業務です。
- 無料相談(同一案件30分、3回まで無料)
- 弁護士など費用の立て替え(立て替え後、分割払い)
「法テラスの力を借りて、問題を無料で解決したい」「法テラスを利用すれば、誰で無料相談や費用の立て替えができる」そう思っている方も多いのではないでしょうか。
ですが、誰でも受けられる支援ではありません。では一体どういった条件があるのでしょうか?
法テラスの無料相談や費用の立て替え制度を利用するには?条件を紹介
民事法律扶助制度を受ける条件は、経済的に余裕がない方が対象です。
- 収入や貯蓄など財産が一定額以下
- 裁判を起こせば解決できる(自己破産の免責の見込み、和解や示談による紛争解決できる可能性があるものなど)
- 民事法律扶助の支援を受けるに値すること(他人への嫌がらせや報復などの目的は相談できない)
収入や財産の条件を紹介
法テラスの援助を受けるには収入や財産の申告が条件です。正直に申告しましょう。
【収入】
- 単身者…182,000円以下
- 2人家族…251,000円以下
- 3人家族…272,000円以下
- 4人家族…299,000円以下
【家賃や住宅ローンを負担、加算できる限度額】
- 単身者…41,000円
- 2人家族…53,000円
- 3人家族…66,000円
- 4人家族…71,000円
【財産の保有】(不動産、現金、預貯金、有価証券も含む)
- 単身者…180万円以下
- 2人家族…250万円以下
- 3人家族…270万円以下
- 4人家族…300万円以下
このように利用するには、細かく条件が定められています。
https://www.houterasu.or.jp/nagare/youkenkakunin/youken_check.html
診断結果は目安となりますので、本格的に法テラスの利用を検討している方は、地方事務所へ出向いて相談してみましょう。
申請に必要な書類とは?
審査には収入や財産を証明できる書類が必要です。法テラスの利用を検討した時点で、必要書類を準備すればスムーズに申請ができます。
- 給料明細(直近2ヶ月)
- 課税証明書(直近)
- 確定申告書のコピー
- 年金証書(直近)
- 生活保護を受けていれば受給証明書(申し込みから3ヶ月以内に発行されたもの)
- 資力申告書(生活保護受給者は提出はいらない)
- 世帯人数分の住民票
- 割賦返還に使う口座資料(口座振替依頼書や通帳のコピー)
- 事件に関わる種類(借金問題なら、債権者一覧や借入れ情報など)
お住まいの地方事務所へ提出します。審査にかかる時間は、およそ2週間程度となります。
生活保護受給者は?費用免除になる可能性も!
上記条件をクリアし、審査に通ると無料相談などができます。お金のない人でも諦めなくてもいいのです!法テラスは、法律問題を専門家に依頼して、裁判で解決するお手伝いをしているのです。
生活保護受給者については、下記を参考にしてください。
- 援助中に生活保護を受給している:立替費用は、援助が終わるまで猶予可能
- 相手から利益を得られなかった場合:援助が終わった段階でまだ生活保護を受給している場合は、立替費用の返済の免除申請ができる
- 相手から利益を得られた場合:立替金と報酬金は受け取った金銭から精算
他にも、
- 65歳以上の高齢者
- 病気や障がいがあり収入を得られない方
- シングル家庭で低収入の方
これらの方は、返済の猶予が申請できます。
法テラスの民事法律扶助制度にもデメリットがある
経済的に厳しい方の味方になり、借金問題を解決できる制度ですがデメリットもあります。
- 弁護士を指名できない
- 借金問題を相談したくても、専門外の弁護士に当たることもある
- 3回とも別の弁護士に当たる可能性もある
- 審査が通るまで長いと1ヶ月かかる(その間、取り立ては止まらない)
法テラスの無料相談は、担当弁護士を選ぶことができません。また、3回とも同じ弁護士に当たらない場合もあるので、見解や意見が分かれることもあります。
無料で法律相談をしたい!弁護士や司法書士に相談してみて
「法テラスの利用条件に満たさないと無料相談ってできないの?」お金をかけずに専門家へ相談したい方は多くいるでしょう。
そこで、おすすめなのが法律事務所や法務事務所で実施している無料相談の活用です。
- 借金問題や債務整理の相談なら無料という事務所あり
- 何度でも無料相談を受けられる事務所あり
- 借金問題、債務整理専門、実績豊富である弁護士や司法書士に相談できる
- 借金減額シミュレーターを利用、結果次第で依頼に進める
- 着手金無料、初期費用0円、追加料金なしなど低料金を提示している事務所あり
- 費用の分割、後払いなど、一度にまとまったお金がなくてもOK
まずは、自分の借金が減らせるのか?過払い金があるのか?を知りたい!という方が多いと思います。そういった方は、お金をかけず無料で診断できる「借金減額シミュレーター」「借金減額診断」で、借金減額の可能性を探ってみてはいかがでしょうか。
そもそも借金ていくらからヤバいの?債務整理でおすすめはある?
借金返済が困難な場合、専門家に相談したり、債務整理で解決できますが…実際借金はいくらならヤバいのでしょうか。
借金100万円前後で、専門家に相談または債務整理でおすすめの任意整理を検討しましょう。
- 任意整理とは…
- 借金総額のうち利息のカットをして借金減額ができます。元金を完済までゆっくり返済できます。裁判所を通さず、低料金、専門家に依頼すれば周りにバレることなく借金減額が叶います。さらに、財産を失うデメリットもなく、信用情報に的を絞ったデメリットのみになります。
信用情報に的を絞ったデメリットとありますが、しっかり理解していないと「任意整理をしなければ良かった」という結果になります。
- 元金は減額できない
- 5年間のブラックリスト入り(信用情報機関に事故情報が登録される)
- ブラックリスト入りに伴いクレジットカードが利用できない
- 新規ローンの契約ができない
- 債権者が交渉に応じないこともある
簡易減額診断を利用すれば、およその減額がわかる!
借金減額シミュレーターを利用すれば、任意整理をはじめ債務整理をして「こんなはずじゃなかった」を事前に回避できます。
自宅にいながら、借金減額のおよその金額を知ることができます。「無料って怪しい?」と感じる方もいるかもしれませんが、減額シミュレーターのサービス提供元は借金問題を得意とする法律事務所です。
法テラスを利用したいという方も、まずは自分の借金が減らせるのか?どの債務整理に適しているのかの目安を知っておくと良いでしょう。
法テラスの費用は条件次第で無料相談や費用の立て替えができる!
借金返済に困ったら、法テラスに問い合わせると良いでしょう。相談先や解決の案内を無料で教えてくれます。これは、どなたでも無料で利用できます。
誰でも無料相談できる訳ではなく、あくまで経済的に困難な方が対象です。お金のない方でも、経済的理由で諦めることなく債務整理をできる支援だと覚えましょう。
法テラスの利用条件に満たさない場合は、法テラスではなく一般の弁護士事務所や司法書士事務所で実施している無料相談を活用してみましょう。